インク不足でケチャップの外袋が「透明」に カゴメ、中東情勢緊迫化でデザイン変更

カゴメは14日、主力製品である「カゴメトマトケチャップ」の外装パッケージのデザインを、5月下旬から順次変更すると発表した。中東情勢の緊迫化に伴う原料「ナフサ」の供給不安定により、印刷に使用するインク、特に下地となる白インクの調達が困難になっていることが背景にある。

変更の対象となるのは、500グラム、300グラム、180グラムの3品目。従来のデザインでは多くのトマトが描かれていたが、新デザインでは印刷面積を大幅に削減し、袋の大部分が透明な仕様となる。同社は「チューブ容器および中身の品質に変更はない」と説明しており、視認性の高いシンプルなデザインへと移行する形だ。

こうした「パッケージの簡素化」の動きは、食品業界全体に広がっている。先んじてカルビーがポテトチップスの外袋を白黒に変更した際も大きな話題となったが、今回のカゴメの決定により、物資不足の深刻さが改めて浮き彫りとなった。

SNS上では、この決定に対し「むしろシンプルでオシャレ」「資源の節約になるなら歓迎」といった肯定的な意見がある一方で、「中東情勢の悪化が食卓にまで影響している」「色がなくなっていく時代で寂しい」と、国際情勢の不安定化や経済への影響を危惧する声も多く上がっている。

今後、インク調達の状況次第では、他の食品メーカーや医薬品などの包装にも同様の動きが波及する可能性があり、消費者の生活における「新しいスタンダード」として定着していくのか、注目が集まっている。

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