宮島・弥山の「霊火堂」が全焼 1200年続く『消えずの火』の安否に衝撃広がる
2026年5月20日午前、世界文化遺産の島として知られる広島県廿日市市宮島の弥山(みせん)山頂付近で火災が発生した。この火災により、弘法大師(空海)ゆかりの「消えずの火」を祀る大聖院の『霊火堂(れいかどう)』が全焼した。消防車8台やヘリコプターが出動する大規模な消火活動が行われ、同日午前10時35分ごろに火は鎮圧されたが、歴史的建造物の焼失に衝撃が広がっている。 現場となった霊火堂は、空海が修行の際に灯してから約1200年間絶やされることなく燃え続けているとされる「不消の灯(きえずのともしび)」を保管する重要なお堂である。この火は、広島平和記念公園の「平和の灯」の元火の一つとしても知られ、歴史的・文化的に極めて高い価値を持つ。最新の報道や関係者の情報によれば、建物は全焼したものの、肝心の「消えずの火」は事前に持ち出されるなどして無事であると伝えられている。 この事態を受け、SNS上では「1200年の歴史が一日で失われるなんて悲しすぎる」「先日訪れたばかりなのにショックだ」といった悲痛な声が溢れた。また、近年相次いでいる各地の神社仏閣での火災に関連付け、文化財の防犯・防火体制の強化を訴える意見も目立っている。 廿日市市および関係機関によると、火災の影響で弥山への入山は一時禁止となり、宮島ロープウェーも終日運休する事態となった。周辺の林野への延焼も確認されており、当局が詳しい出火原因を調査している。かつて官営八幡製鉄所の高炉の火入れにも使われた歴史を持つこの霊火が、再建に向けてどのように守り継がれるのか、今後の動向が注目される。