岩手県大槌町で大規模山林火災、住宅など延焼 自衛隊に災害派遣要請
2026年4月22日、岩手県大槌町で大規模な山林火災が発生し、住宅への延焼や住民への避難指示が出るなど緊迫した状況が続いている。岩手県は同日、消火活動のため自衛隊に対して災害派遣を要請するとともに、災害特別警戒本部を設置した。
消防や町によると、火災は午後2時ごろに大槌町小鎚地区の住宅地近くののり面で発生した。強風にあおられて北側の山林や住宅地へ燃え広がり、小鎚地区では住宅を含む少なくとも5棟の建物が焼損した。さらに午後4時過ぎには、小鎚地区から離れた吉里吉里地区の山林でも火災が確認され、これまでに約5,000平方メートルが焼失したという。
この事態を受け、大槌町は赤濱地区などの566世帯、1,077人に対し避難指示を発令した。現場周辺の国道45号は、安全確認のため大槌町吉里吉里から隣接する山田町の間で上下線ともに通行止めとなっている。避難所へ身を寄せた住民からは「津波の警戒に続き、今週2度目の避難となる。一刻も早く風が止んでほしい」と不安の声が上がっている。
生活インフラへの影響も深刻化している。NHKと県内民放4社が共同運用する「大槌デジタルテレビ中継放送所」に火が迫っており、停波によるテレビ・FMラジオ放送の中断が懸念されている。また、通信大手NTTドコモでは通信障害が発生しており、災害時等に他社のネットワークを利用できる「JAPANローミング」の提供が開始された。
現在も消防や自衛隊による懸命の消火活動が続けられているが、岩手県内には乾燥注意報と強風注意報が出されており、気象条件は依然として厳しい。現時点で人的被害の情報は入っていないが、自治体は最新の情報に注意し、早めの避難を心がけるよう呼びかけている。
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