「BeRealテロ」新入社員の投稿で機密流出相次ぐ SNSリテラシーの欠如が深刻なリスクに

近年、若年層を中心に人気のSNSアプリ「BeReal(ビーリアル)」を巡り、新入社員らが勤務中に職場の機密情報を投稿してしまう「BeRealテロ」が社会問題化している。特に4月の配属時期と重なり、金融機関や教育現場など、高い機密保持が求められる現場での不祥事が相次いで報告されており、企業の危機管理体制が改めて問われている。

BeRealは、1日1回、ランダムな時間に届く通知から2分以内に、加工なしの「ありのまま」の日常をインカメラとアウトカメラで同時に撮影し、友人と共有するSNS。この「2分以内」という時間制限と、通知がいつ来るかわからないゲーム性が、職務中であっても反射的に撮影・投稿してしまう心理的ハードルを下げているとされる。

ネット上では、西日本シティ銀行などの金融機関において、機密情報や社内の様子が映り込んだ投稿が拡散される事態が発生し、「銀行まるごとひっくり返るほどの事態」「長年積み上げてきた信頼が一瞬で崩れる」といった懸念の声が噴出している。また、学校現場や建設業界でも同様の投稿が確認されており、業界を問わず被害が広がっている実態が浮き彫りになった。

かつて「バカッター」や「バイトテロ」と呼ばれた不適切投稿による炎上騒動と比較し、今回の「BeRealテロ」は悪意の有無に関わらず、日常の延長線上で機密が流出する点が大きな特徴だ。SNSの特性を理解していない中高年の管理職層が研修段階で対策を講じられていないケースも多く、情報セキュリティ上の「最大の脆弱性」として、AI活用によるリスク低減を模索する意見も出ている。

専門家は、企業のISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)遵守を徹底するだけでなく、私用デバイスの持ち込み制限や、SNSの特性を踏まえたリテラシー教育の再構築が急務であると指摘している。学生気分のまま「今何をしているか」を世界に発信する行為が、企業の存続を揺るがす深刻な結果を招くことを、改めて教育する必要がありそうだ。

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