ヒグマ駆除ハンターに逆転勝訴 最高裁が猟銃許可取り消しを違法と判断、7年の法廷闘争に終止符
北海道砂川市のハンター池上治男さんが、ヒグマ駆除に伴う猟銃所持許可の取り消し処分を巡る訴訟で、最高裁により逆転勝訴した。最高裁は、道公安委員会の処分を違法と判断し、7年にわたる法廷闘争についに決着がつけられた。
訴訟は、池上さんが2019年に砂川市からの要請でヒグマ駆除に出動した際、発砲したライフル銃の跳弾が建物に当たった事故が発端。道公安委員会はこれを受け、猟銃所持許可を取り消したが、池上さんは処分が不当であるとして提訴していた。札幌地裁は池上さんの訴えを退け、二審の札幌高裁も同様の判断を示していたため、今回の最高裁による逆転判決は大きな注目を集めた。
最高裁は、道公安委員会の処分について「権利の濫用」であり、自治体の活動を萎縮させる可能性があると指摘。この判決に対し、SNS上では「当然の判決」「正義が示された」といった安堵の声が多数上がった。多くのユーザーが、人里に出没するクマの駆除という公共の役割を担うハンターが、現場での判断ミスを厳しく問われることに疑問を呈しており、「ハンターがいなければ誰が害獣化したクマを狩るのか」と公安委員会の対応を批判する意見も見られた。
今回の判決は、全国的なクマ被害が深刻化する中で、ハンターの活動を支援する重要な判例となる。しかし、77歳となった池上さんが猟銃を再び手にできるまでに7年間を要したことに対し、「マイナスをゼロに戻すのに大変な裁判だった」「この間に他のハンターが委縮しないか」といった懸念の声も聞かれる。
北海道公安委員会は、判決を重く受け止め、「お詫び申し上げるとともに、速やかに猟銃の返還に向けた手続きを進めていく」とのコメントを発表した。この決着は、今後の野生動物対策における行政と猟友会の連携のあり方にも影響を与えるものとみられる。
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