スペインでの豚コレラ(アフリカ豚熱)発生、日本への豚肉輸入に深刻な影響と価格高騰の懸念

スペイン・カタルーニャ州で「アフリカ豚コレラ」(African Swine Fever: ASF、アフリカ豚熱)の発生が確認され、日本国内の豚肉市場に大きな波紋を広げています。これを受け、農林水産省はスペインからの豚肉および豚肉製品の輸入を一時停止する措置を取り、消費者の間で価格高騰や供給不足への懸念が高まっています。

肉業界関係者からは「スペイン国内で豚コレラが発生した為、スペイン産豚肉、同豚肉を使った製品の輸入が防疫の関係上止まる。国内ではバラ肉を中心にかなりの量のスペイン産豚が流通しており、代替も難しい為、芋づる式に国産、輸入関係なく豚肉の価格が高騰することが予想される」との速報がSNSで発信され、広く拡散しています。これにより、ラーメンやハンバーグといった日常的な食卓を支える食材から、高級食材である生ハムに至るまで、幅広い製品への影響が予測されています。

特に、生ハム愛好家からは悲鳴が上がっています。数年前にイタリアで豚コレラ(アフリカ豚熱)が発生し、プロシュット(イタリア産生ハム)の輸入が滞った際には、スペイン産のハモンセラーノがその需要を補っていました。しかし、今回のスペインでの発生により、「イタリアにつづいてスペインも豚コレラになって日本国内の生ハムは終わってしまった」「イタリア産が輸入できなくなって、スペイン産が需要を一手に引き受けてたのに…これから何処の生ハムを食べたらいいんだ」といった嘆きの声が聞かれます。熟成期間を要する生ハムは、輸入再開後も市場に流通するまでには数年を要するとの見方も出ており、「3年くらい食べられないかも」という懸念も示されています。

アフリカ豚熱は豚やイノシシに特有の致死性の高いウイルス性疾病であり、ヒトには感染しないことが確認されています。しかし、感染力が強く、有効なワクチンが存在しないため、発生国からの輸入停止は国際的な防疫措置として不可欠です。SNSでは「豚コレラ(豚熱)ねぇ」といった病名に関する言及や、「ASFアフリカ豚熱(旧称:アフリカ豚コレラ)とCSF豚熱(旧称:豚コレラ)は別の病気のようだ」と、正確な情報への関心も見られます。

今回の事態を受け、一部の消費者からは「今安売りしてる豚を冷凍しておくか」「二ヵ月分位豚肉買い込んでくる」といった買いだめを示唆する投稿も見られます。また、すでに鶏肉や卵の価格高騰が続く中で豚肉も高騰すれば、「もうお肉気軽に食べられないンゴォ…」と家計への打撃を心配する声も上がっています。

一方で、今回の価格高騰の予測に対し、「スペイン産の豚の日本の影響は限定的で食肉業界の "流通の一部バカ" が価格高騰吊り上げを画策して仕組んだアオりや」といった懐疑的な意見や、さらには「豚コレラも洗脳毒の関係者の得意技だよ!」といった陰謀論めいた投稿も散見され、情報が錯綜する様子がうかがえます。農林水産省は、スペインからの豚肉等の輸入一時停止措置について情報を公開しており、正確な情報に基づく冷静な対応が求められています。

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