名優・露口茂さん死去 93歳 「太陽にほえろ!」山さん永遠に

俳優の露口茂さんが4月28日、老衰のため東京都内で死去した。93歳だった。テレビドラマ「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)で、冷静沈着なベテラン刑事「山さん」こと山村刑事を演じ、日本中にその名を知らしめた名優の訃報に、SNS上では多くの惜しむ声が寄せられている。

露口さんは1972年から始まった「太陽にほえろ!」で、新人刑事たちを優しく、時には厳しく指導する「山さん」役を熱演。その渋い演技と圧倒的な存在感で、番組の顔の一人として長年愛され続けた。特に、病床に伏す奥様との永遠の別れのシーンは、多くの視聴者の涙を誘い、今も印象深い場面として語り継がれている。

SNS上では、ファンから「七曲署のメンバーがまた一人…」「山さんの演技は渋かった。太陽にほえろには欠かせない俳優」「小学生の時『太陽にほえろ』で一番好きなデカだった。渋くて、あんなお父さんいいなーと思っていた」といった感謝と追悼のメッセージが相次いだ。また、「マカロニ刑事(萩原健一さん)やジーパン刑事(松田優作さん)を説教した山さん」として、若手刑事たちの良き兄貴分、そして厳しさも併せ持つ存在として、その功績を偲ぶ声も聞かれた。

露口さんの功績は俳優業にとどまらない。声優としても活躍し、グラナダ版「シャーロック・ホームズ」では主人公ホームズの吹き替えを担当。その声は「日本一のシャーロック・ホームズ」と評されるほどで、多くのファンを魅了した。さらに、スタジオジブリ作品「耳をすませば」では、バロンの声を担当し、その独特の深みのある声で作品に彩りを添えた。ある投稿では、「耳をすませばのバロン役をドラマの中でも核というか重要な役だからと他出演者の約2倍の時間をかけてアフレコしたそうですね」と、そのプロ意識の高さに言及する声もあった。

昭和の刑事ドラマを彩った偉大な俳優の逝去は、多くの人々に深い悲しみをもたらしている。「太陽にほえろ!」の刑事たちがまた一人、永遠の眠りについた今、その功績は色褪せることなく、人々の記憶に刻まれ続けるだろう。謹んでご冥福をお祈りいたします。

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