横浜市長選挙、人気Vライバー「にじさんじ」を啓発キャラに起用 ― 若年層の投票率向上へ賛否、現市政の評価も争点に

7月20日の告示を控える横浜市長選挙において、横浜市選挙管理委員会が人気バーチャルライバーグループ「にじさんじ」所属の社築(やしろきずく)さんと魁星(かいせい)さんを啓発キャラクターに起用したことが大きな話題となっています。この異例の試みは、特に若年層の投票率向上を狙ったものと見られていますが、SNS上では賛否両論が巻き起こっています。

選挙管理委員会は、7月3日以降、参議院議員通常選挙と合わせて、さまざまな啓発媒体を通じて投票参加を呼びかける予定です。ポスターなどには「ぜってぇ投票してやるからな!」といったキャッチフレーズが使用され、これに対しては「若い人たちが投票に行くきっかけになる」「SNSで知らない大人に言われるよりも関心が届くだろう」と、その効果に期待する声が多く聞かれます。一方で、「政治に推し活を持ち込むのは相性が悪い」といった否定的な意見や、「キモくなってる」と不快感を示す声も上がり、今後の啓発活動の行方に注目が集まっています。

今回の横浜市長選挙は、現市政を担う山中竹春市長の4年間の評価が主要な争点となる見込みです。これまでに新人で元会社員の男性が無所属で立候補を表明するなど、複数の候補者が出馬の意向を示しており、選挙戦は活発化しています。市民の間では、特定の政策、例えば市内全域の禁煙化やオーバーツーリズム(観光公害)対策などに関する具体的な公約への期待や、候補者の政策実行能力に対する関心が示されています。また、「市民の市長をつくる会」や「横浜協議会(横浜5民商)」といった市民団体や商工団体は、今回の選挙で「自主投票」の方針を決定するなど、各層で候補者の政策や人柄を見極める動きが活発化しています。

「横浜市長選挙」は、Yahoo!リアルタイム検索のトレンドワードでも上位にランクインしており、市民の関心の高さがうかがえます。それぞれの有権者が自身の1票の重要性を認識し、未来の横浜を形作るために投票に向かうことが期待されます。

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