プロが選んだ球宴の顔ぶれ 「選手間投票」でルーキー宗山、上林らが選出
2025年マイナビオールスターゲームの出場選手選考において、ファン投票に続く「選手間投票」の結果が発表されました。プロ野球選手自身が選ぶこの投票は、同業者から見た真の実力や貢献度が反映されるため、毎年大きな注目を集めます。
セ・リーグは混戦、吉川・山﨑らが選出
セ・リーグでは、投手として巨人・山﨑投手が、捕手には同じく巨人・甲斐選手が選ばれました。甲斐選手はファン投票でも選出されており、攻守にわたる安定感が同業者からも高く評価された形です。
内野手では、一塁にDeNA・オースティン選手、二塁に巨人・吉川選手、三塁には阪神・佐藤輝明選手、遊撃には広島・矢野選手が名を連ねました。佐藤輝選手と矢野選手もファン投票とのダブル選出となり、その人気の高さを改めて証明しました。特に矢野選手は遊撃部門で329票と圧倒的な支持を集めました。
外野手は阪神から森下選手と近本選手、そして中日・上林誠知選手が選出されました。上林選手はファン投票では選ばれていなかっただけに、選手間投票での選出にはファンから喜びの声が多数上がっています。「必ずや選ばれると信じてました」「めでたい!」といった声がSNS上を賑わせ、本人も「Hのランプをともしたい」と意気込みを語っています。
一方で、一部ではオースティン選手の選出について、今季の成績から疑問の声も上がりましたが、昨年の実績や総合的な評価が反映された可能性も指摘されています。また、阪神・中野選手のようにファンからの期待が高かった選手が選出されなかったことに対し、「監督推薦で出てくれるはず」と次なる発表に期待する声も見られました。
パ・リーグはルーキー躍動、宗山・渡部聖弥が異例の選出
パ・リーグの選手間投票では、若手選手の活躍が特に光りました。一塁にはソフトバンク・山川穂高選手が選出。投手では西武・今井達也投手が同業者からの厚い信頼を得て選ばれ、「選手同士での投票での選出は嬉しいなぁ」とファンからも祝福されています。
最も注目を集めたのは遊撃部門で、楽天のドラフト1位ルーキー・宗山塁選手が選出されたことです。高卒ルーキーとしては異例の選出で、「1年目からオールスターに出るというのは目指していた」と語る宗山選手の才能がプロの目にも明らかであったことを示しています。同じくルーキーの渡部聖弥選手も選出されており、「この短期間で多くの選手に実力を認めさせてきた」と驚きの声が上がっています。
捕手ではオリックス・若月健矢選手が選出され、「誇らしい」と喜びの声が聞かれました。また、ロッテの高卒2年目捕手・寺地隆成選手は捕手部門で130票を集め2位となりましたが、惜しくも選出は叶いませんでした。
「プロが認める」選出の価値
今回の選手間投票の結果は、ファン投票とは異なる視点での評価が浮き彫りになりました。SNS上では「パ・リーグのファン投票は毎回何の価値もないゴミのようだけど、選手間投票はまともだよなあ」といった過激な意見も見られるほど、選手間投票の「まともさ」や「信頼性」を評価する声が多く聞かれました。
選手たちは、ともにプレーする仲間や対戦相手として、日々のプレーや技術、そして人間性までも見ています。そうした厳しい目を持つプロたちが選んだ選手たちは、真に球界を代表する存在と言えるでしょう。今後は監督推薦枠の発表も控え、オールスターゲームの出場選手が全て出揃います。球宴での熱いプレーが今から期待されます。
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