ダービー馬シャフリヤール、異例の種牡馬引退 低受胎率が背景、わずか7頭の産駒に託す血の継承

2021年の日本ダービー馬シャフリヤール（牡5歳）が、このたび種牡馬を引退することが明らかになりました。今年から種牡馬入りしたばかりの異例の早期引退に、競馬ファンの間に大きな衝撃が走っています。

引退の主な理由は、極端に低い受胎率にありました。初年度の交配で74頭の牝馬と種付けを行いましたが、最終的に受胎が確認されたのはわずか7頭という厳しい状況でした。この極めて低い受胎率を受け、関係者間で協議の結果、種牡馬としての継続は困難と判断された模様です。一部では睾丸の病気が原因との情報も流れており、通常の種牡馬保険の適用や、用途変更の可能性も示唆されています。

SNS上では「悲しい」「あまりにも早すぎる」「こんなに早く種牡馬引退なんてあるのか」といった驚きと悲しみの声が多数投稿されています。一方で、藤原英昭調教師が「全部預かって、その血を残していきたい」と語るように、少ないながらも誕生するであろう産駒たちへの強い期待も寄せられています。

ファンからは「エフフォーリアやタイトルホルダーの産駒と同じターフで走るところを見たかった」という声がある一方、「受胎率が悪くてもメジロアサマからメジロティターン、ひいてはメジロマックイーン、オルフェーヴル、ゴールドシップへと血が繋がった例もある」と、未来への希望を見出す意見も散見されます。「ドバイミレニアム以上の大逆転ドラマははたして起きるのでしょうか」と、奇跡的な活躍を願う声も上がっています。

シャフリヤールの血が次世代に繋がるかは、このわずか7頭の産駒たちの活躍にかかっています。ファンは彼らの無事な誕生と、ターフでの輝かしい走りを心待ちにしています。そして、シャフリヤール自身の今後の馬生が穏やかで幸せなものであることを願う声が多数寄せられています。

また、種牡馬としての道が閉ざされたシャフリヤールが、今後は馬術競技などに転身し、RRC（引退競走馬杯）などで活躍する姿を見たいという期待も一部で囁かれています。