豪雨水没時の脱出法として「ヘッドレスト」に脚光 一体型シート注意や専用ハンマー常備の呼びかけも
近年多発するゲリラ豪雨や台風による道路冠水で、車内に閉じ込められる水没事故が後を絶たない中、ソーシャルメディア上で車の「ヘッドレスト」を活用した緊急脱出方法が大きな注目を集めている。
水没した車両は外からの水圧によってドアを開けることが極めて困難になる。SNS上では、座席から取り外したヘッドレストの金属製ステー(支柱)を窓ガラスとドアの隙間に差し込み、テコの原理を利用してガラスを割るテクニックを紹介する動画や情報が拡散。「命を守る知識として覚えておきたい」「叩き割るのではなく隙間に差し込むコツが重要」といった関心の声が相次いでいる。
一方で、この脱出法に対する注意点や限界を指摘する投稿も少なくない。スポーツカーや一部の最新車種などに採用されているヘッドレスト一体型シートや、スピーカー内蔵型など「取り外せない仕様」の車に乗るドライバーからは、「自分の車では使えないため脱出用ハンマーを常備した」との声が上がっている。また、狭い車内で冷静にヘッドレストを引き抜いて作業するのはパニック時に難易度が高いとして、手が届く場所への専用脱出ツールの設置を推奨する意見も目立つ。
さらに、「道具の使い方を知ることも大切だが、冠水のおそれがあるアンダーパスや低地には進入しないことが大原則」と、事前の危険回避を呼びかける声も広がっている。突然の浸水被害に備え、自車のシート構造の確認や緊急時ツールの配備など、日頃の備えが改めて問われている。
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