陸自部隊が大学教授らの「性的嗜好」「異性関係」収集か 私的情報踏み込みに批判高まる

陸上自衛隊の専門部隊が、日本人大学教授ら市民を対象に「愛国心」などの思想信条に加え、「性的嗜好」や「異性関係」といった極めて私的な情報まで収集していたことが分かり、大きな波紋を広げている。熊本日日新聞の報道などをきっかけに明らかになったもので、自衛隊による情報収集の限界やシビリアンコントロール(文民統制)のあり方を巡り、懸念と批判の声が急速に強まっている。

報道や関係者の証言によると、情報収集を行っていたとされるのは陸上自衛隊中央情報隊(朝霞駐屯地)の対外情報部門など。イラク派兵に反対した有識者や大学教授ら国内の市民数千人を対象に、保有車両や趣味・特技のほか、性的嗜好や異性関係、身体的特徴といった極めて個人的なプライバシー情報を組織的に調査・記録していた疑いが持たれている。

今回の事態に対し、防衛省側は「不適切な活動はない」との認識を示しているとされるが、SNSや世論からは「個人情報の著しい侵害であり、内心の自由に踏み込む過剰な調査だ」「シビリアンコントロールを逸脱している」と厳しい反発が相次いでいる。一方で、「スパイ工作防止や国家安全保障の観点から防諜活動は不可欠」「スパイ防止法がない中での苦肉の策ではないか」として情報収集活動そのものに理解を示す声もあり、自衛隊の情報活動に対する法的根拠や開示手続きの透明性を求める議論が深まりを見せている。

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