「銀河鉄道999」メーテル役、池田昌子さん死去 87歳 品格ある声で多くの世代の心に刻まれた「青春の幻影」
アニメ「銀河鉄道999」のメーテル役などで知られる声優の池田昌子さんが、3日に脳出血のため亡くなっていたことが分かった。87歳だった。所属事務所の東京俳優生活協同組合が13日に発表し、通夜・告別式は近親者のみで執り行われた。
池田さんは、その気品あふれる声で多くのキャラクターに命を吹き込み、幅広い世代に愛され続けた。特に代表作である「銀河鉄道999」のメーテルは、その神秘的で静かな佇まいと相まって、観る者の心に深く刻まれた。野沢雅子さんも池田さんを追悼し、「メーテルは999に乗って車掌さんや松本先生と旅に出かけたんですよね」とコメントしている。
また、女優オードリー・ヘプバーンの吹き替えを長年にわたり担当し、日本のファンにとって「永遠のオードリー」の声として親しまれた。「エースをねらえ!」の竜崎麗香(お蝶夫人)役では、その高貴な雰囲気を見事に表現。特撮作品では「ウルトラの母」の声も務め、視聴者に温かい母性を届けた。
その他にも、「らんま1/2」の早乙女のどか、ゲーム「ファイナルファンタジーXIV」のハイデリン役、数多くのテレビ番組のナレーション、CM「綾鷹」のナレーションなど、その活躍は多岐にわたる。SNS上では、彼女の声がただの音声ではなく、「多くの世代の思い出と感情の鼓動そのものだった」「青春時代の幻影」といった追悼の言葉が相次ぎ、その偉大な功績を称えた。
ファンからは「すべてを包み込む壮大な母性、世界を普く照らす光、神がかった人ならざるやんごとなき力を感じさせる声だった」との声や、「優しさと品が溢れていて、心に残っている」といったメッセージが寄せられた。また、韓国のファンからも「メーテルはかけがえのない永遠の存在だった」と、その死を悼む声が上がるなど、国境を越えて愛された存在であったことがうかがえる。
「凛としていて、目標でした」と声優仲間からも慕われた池田昌子さん。その唯一無二の、甘く柔らかく品性を感じる声は、これからも多くの人々の心の中で響き続けるだろう。「またひとつ時代が終わった」との声もあるが、彼女が遺した作品群と声の記憶は、永遠に色褪せることはない。
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