「いびき」と誤解される「死戦期呼吸」命を分ける知識、緊急時に胸骨圧迫を
兵庫県姫路市で発生した痛ましい刺傷事件の通報内容が、X(旧Twitter)上で大きな議論を巻き起こしています。通報では被害者が「いびきをかいている」と伝えられたとされますが、この「いびき」が実は心停止の兆候である「死戦期呼吸」である可能性が極めて高いとされ、多くのユーザーがその危険性と知識の重要性を訴えています。
「死戦期呼吸(しせんきこきゅう)」とは、心臓が停止する寸前や停止した直後に見られる、あえぐような、あるいはうめくような不規則な呼吸のことで、しばしば「いびき」や「しゃっくり」のように聞こえることがあります。しかし、これは効果的な呼吸ではなく、脳や体に必要な酸素が送られていない状態を示しており、医学的には心停止のサインとされています。専門家やファクトチェックを行ったユーザーからも、「即時心臓マッサージが必要な状態である」との指摘が相次ぎました。
X上では、「救急救命講習で初めて知った」「母が麻酔で死にかけた時に、唸りながらのしゃっくりのようだった」といった、実際に死戦期呼吸を経験したり、その様子を見聞きした人々の声が多数寄せられています。多くの人が、その音がいびきと酷似しているため、眠っていると勘違いしてしまう危険性を指摘。特に若年層の暴行事件などで「こいついきなりいびきかいて寝やがったwww」と誤解され、命に関わるケースへの懸念も表明されました。
この重要な知識の普及は、救える命を増やす上で不可欠です。投稿者の一人は「倒れた人や大怪我をした人がかく不思議ないびきは、医学的に『死戦期呼吸』である可能性が極めて高い」と強調し、直ちに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始するよう促しています。また、救命救急講習で実際の音声を聞いた経験者からは、「喘ぐような顎の動きをしている」といった具体的な特徴も挙げられ、見た目にも注意が必要であると示唆されました。
一部からは「多量の出血がある場合でも心臓マッサージをして良いのか」「いびきのような音は本当に鳴るのか」といった疑問も投げかけられましたが、心停止状態であれば胸骨圧迫が最優先されることが一般的です。これらの疑問を解消し、適切な対応を身につけるためにも、消防署などで開催されている普通救命講習などの受講が強く推奨されています。実際に講習を受けた多くの人が「本当にたくさんの人が知るべき」「覚えてて損はない」とコメントしており、この知識が緊急時に冷静な判断と行動を促し、尊い命を救う可能性を秘めていることを示しています。
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