フクアリの奇跡再び!河野貴志が劇的逆転弾、千葉が0-3からJ1昇格王手
J1昇格をかけたプレーオフ準決勝が7日に行われ、ジェフユナイテッド千葉がフクダ電子アリーナで大宮アルディージャと対戦。0-3と絶望的な劣勢から、後半怒涛の4ゴールを奪い、4-3で劇的な大逆転勝利を飾った。この奇跡的な勝利の立役者の一人となったのが、決勝ゴールを叩き込んだディフェンダー河野貴志だ。千葉は17年ぶりのJ1昇格へ王手をかけた。
試合は前半に大宮に2点を許し、さらに後半早々にも追加点を奪われ、千葉は0-3と大きくリードを許す苦しい展開となった。しかし、ここからジェフイレブンは驚異的な粘りを見せる。後半26分にカルリーニョス・ジュニオが1点を返すと、同32分にはエドゥアルドが続き、2点差に。そして、同38分には途中出場の高校2年生、姫野誠選手が値千金の同点ゴールを決め、スタジアムのボルテージは最高潮に達した。
そして迎えた試合終了間際、後半42分(87分)、品田愛斗選手の蹴ったコーナーキックから、河野貴志選手がダイビングヘッドでゴールを突き刺し、ついに逆転。フクアリを歓喜の渦に巻き込んだ。この劇的な逆転劇は、わずか16分間で4ゴールを奪うという、まさに「フクアリの奇跡」と呼ぶにふさわしい展開だった。
ディフェンダーとしてチームを支える河野選手は、宮崎県児湯郡都農町出身のプロサッカー選手。中学生時代にボランチからセンターバックへコンバートされた経験を持つ。そのタフなプレースタイルから「千葉の鉄人28号」とも称される彼の決勝ゴールは、チームの粘り強い戦いを象徴するものとなった。対戦相手の大宮のGK加藤有輝選手にとっては、元チームメイトの活躍が涙を誘う結果となった。
この勝利により、ジェフユナイテッド千葉はJ1昇格プレーオフ決勝へ進出。決勝では、ジュビロ磐田と1-1で引き分けるも順位上位で勝ち上がった徳島ヴォルティスと対戦する。Jリーグ発足時のオリジナル10の一つであるジェフ千葉が、長らく遠ざかっていたJ1の舞台へ戻るまで、残すはあと一勝だ。この歴史的な一歩を踏み出せるか、注目が集まる。
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