熊本県阿蘇地方で震度5強の地震発生、政府が迅速な対応を指示 ─ 余震や落石に警戒呼びかけ

2025年11月25日午後6時1分頃、熊本県阿蘇地方を震源とするマグニチュード5.8の地震が発生し、熊本県産山村で最大震度5強の強い揺れを観測しました。この地震による津波の心配はありません。

地震発生後、政府は直ちに官邸危機管理センターに官邸連絡室を設置し、高市早苗氏が「早急に被害状況を把握すること」を指示するなど、迅速な情報収集と対応に当たっています。

気象庁によると、震源の深さは約10km。気象庁は会見で、今後1週間程度は同程度の揺れに注意するよう呼びかけるとともに、周辺の活火山活動への影響はないとの見解を示しました。しかし、一部では「この後大地震の恐れがある」との情報も拡散されており、正確な情報に基づく冷静な行動が求められています。

本震後も余震が頻発しており、同日午後8時44分頃にはマグニチュード3.5、最大震度3の地震が産山村と南阿蘇村で観測され、午後8時59分頃にもマグニチュード2.6、最大震度1の地震がありました。地域住民からは、続く余震への不安の声が上がっています。

今回の震度5強は、熊本県で震度5強以上の地震を観測するのは6年ぶりとなります。前回は2019年1月3日に和水町で震度6弱を記録しています。

被害状況については、産山村山鹿の県道南小国波野線で、山から落ちてきた岩が走行中の軽自動車を直撃する事故が発生しましたが、運転していた女性に怪我はありませんでした。この影響で同県道は通行止めとなっています。また、現場周辺ではこぶし大の落石が多数確認されており、引き続き警戒が必要です。

インターネット上では、阿蘇地方に設置されているソーラーパネルへの影響や、阿蘇山の噴火との関連性について懸念の声も上がっており、地域の安全性に対する関心の高さが伺えます。

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