大河ドラマ「べらぼう」須原屋役・里見浩太朗がクランクアップ、その存在感と名言に惜別の声

NHK大河ドラマ「べらぼう ～蔦重栄華乃夢噺～」において、書物問屋・須原屋を演じた里見浩太朗がクランクアップを迎え、SNS上では多くの視聴者から感謝と惜別の声が寄せられています。

須原屋は、主人公・蔦重（横浜流星）にとって、若かりし頃から彼を導き、支え続けた大恩人であり、まさに「べらぼう世界の良心」として描かれてきました。里見浩太朗さんは、80代とは思えない張りのある声と、堂々とした演技で、常に蔦重の良きアドバイザーであり理解者として、その存在感を放っていました。視聴者からは「年齢を感じさせない、腹から出る張りのある声と演技に安心感が半端なかった」「滑舌も姿勢もしゃんとしてらしてかっこいい」と、その演技力への賞賛が相次ぎました。

特に印象的だったのは、須原屋が語る「書物と知識は力」「だから本屋が正しい知識を広めるのだ！」という本屋としての信念です。この言葉は、現代社会においても知の重要性を訴えかけるものとして、多くの共感を呼びました。また、「死ぬ前にもう一度見てぇんだよ、浮かれて華やいだ江戸の町をな」という、失われた田沼時代の活気を取り戻したいという願いは、視聴者の心にも深く響きました。

今回の放送で須原屋が「引退宣言」し、クランクアップとなったことが明かされると、「まさかこの回で…寂しい」「不死身の妖精さんだと思ってた」と、多くのファンが悲しみを表明。蔦重がこれから巻き起こす大ムーブメントを、須原屋に見届けてほしかったと惜しむ声も多数見られました。しかし、蔦重との温かい抱擁や、最期まで彼を支え続ける姿勢に、「悲しい別れでなかっただけでも良かった」「温かい空気に包まれているようで大好きでした」と、感動の声も上がっています。

里見浩太朗さんが演じた須原屋は、武士役のイメージが強い里見さんにとって、粋で知的な商人という新たな魅力を見せる役どころとなりました。視聴者は、彼の存在感と、蔦重への深い愛情に満ちた言葉の数々を、これからも「べらぼう」の世界に重ね合わせることでしょう。