岩手大学構内にクマ出没、講義休講続く 盛岡市街地で警戒強化
盛岡市上田に位置する国立大学法人岩手大学の構内で、クマが出没したことが明らかになり、学生や教職員に緊張が走っている。大学当局は10月28日(火)午後の全講義を臨時休講とした他、29日(水)も引き続き終日休講とすることを決定し、学生に対し建物内への避難と安全確保を呼びかけている。
複数の学生が構内でクマを目撃したとの通報を受け、警察が警戒態勢を敷いている。今回出没したクマは、同日午前中に盛岡市内の岩手銀行本店地下駐車場で捕獲された子熊の親である可能性も指摘されており、親熊の行方が依然として不明なことから、市街地でのクマの広範囲な出没が懸念されている。
岩手大学は盛岡市街地に近い立地でありながら、教育学部自然観察園や農学部植物園など、豊かな自然環境を持つキャンパスとして知られている。過去にはカモシカの目撃情報もあったが、市街地の中心部に近い場所でのクマの出没は異例の事態であり、近隣住民や盛岡市立上田小学校の児童の安全に対しても懸念の声が上がっている。
大学は公式X(旧Twitter)アカウントを通じて情報を発信し、学生に対して安全確保の徹底を求めている。住民からも「市街地のインフラが麻痺する可能性もある」といった危機感を示す声が聞かれ、事態の収束が待たれる。警察は引き続き警戒を強め、クマの捕獲または市街地からの追い払いを試みている。
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