運命のツーベースが明暗分ける ワールドシリーズ、ドジャースが激闘制す

【ロサンゼルス発】メジャーリーグのワールドシリーズで、ドジャースが劇的な勝利を収めた。この試合を大きく左右したのは、大谷翔平選手が放ったフェンス直撃のツーベースヒットと、9回裏の土壇場で飛び出した「エンタイトルツーベース」という、運命的な判定だった。

試合は緊迫した投手戦となった。ドジャースの先発、山本由伸投手は6回を1失点に抑える粘り強いピッチングで試合の主導権を握った。そして8回、2試合ヒットから遠ざかっていた大谷翔平選手が打席に立つと、体勢を崩されながらも低めのボール球を強引に運び、ライト線を破るフェンス直撃のツーベースヒットを放った。SNS上では「体勢が崩されても結果を出すのが大谷さん」「理解不能なフェン直ツーベース」「センスと技術の結晶、日本の誇りだ」と、その規格外のパワーと技術を称賛する声が多数上がった。

試合は最終回、ドジャースがリードして迎えた9回裏に、劇的な展開を見せる。マウンドに上がった佐々木朗希投手がランナーを出し、ブルージェイズ打線に長打を許す。この打球が外野フェンスに挟まるという稀な事態が発生し、審判は「エンタイトルツーベース」を宣告。これにより、一度は本塁へ向かっていたランナーは二塁、三塁に戻され、ドジャースは土壇場で追いつかれる危機を回避した。この幸運な判定には、「野球の神様が味方した」「あのエンタイトルツーベースが大ラッキーだった」といったコメントがSNSを賑わせた。一方、ブルージェイズのファンからは「目の前で勝利が遠ざかった」「モヤモヤする」といった無念の声も聞かれた。

佐々木投手は降板し、後続はグラスノーが抑えてドジャースが辛くも勝利を掴んだ。山本由伸投手の好投、大谷選手の会心の一打、そして運命のエンタイトルツーベースという奇跡的な出来事が重なり、ドジャースはワールドシリーズを最終戦に持ち込むことに成功した。次戦では、グラスノーがわずか3球での登板だったことから、大谷翔平投手の先発の可能性も浮上しており、ファンの期待は一層高まっている。