エネルジコが菊花賞を制覇!ルメール騎手は史上初の3連覇、ドゥラメンテ産駒も偉業達成
2025年10月26日、京都競馬場で行われた競馬クラシック三冠の最終戦、第86回菊花賞(GI、芝3000メートル)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気エネルジコが見事な走りで栄冠を掴みました。この勝利により、エネルジコはクラシック三冠の最後の一冠を手にし、同時にルメール騎手は史上初となる菊花賞3連覇の偉業を達成。さらに、亡き父ドゥラメンテ産駒としても菊花賞3連覇を飾るという、歴史に残る一日となりました。
レースは稍重の馬場で行われる長丁場。スタートはやや遅れ気味だったエネルジコですが、ルメール騎手の巧みな手綱さばきで、直線では先行集団に躍り出ました。「気付けば直線好位に付けててビックリ仰天」「新潟記念で捲りを試した成果が遺憾無く発揮された」とファンも驚くほどの見事な加速を見せ、青葉賞で見せた「稲妻のように駆け抜けた」その走りは、まさに“雷神”のようでした。
JRA-VAN公式の情報によると、重賞に昇格した1994年以降の青葉賞勝ち馬としては、エネルジコが初のクラシック制覇となりました。また、鞍上のルメール騎手は、ドゥレッツァ、アーバンシックに続き、菊花賞3連覇という前人未到の記録を打ち立てました。
血統面でも注目が集まりました。エネルジコは、早世した名馬ドゥラメンテのラストクロップにあたります。父が果たせなかった菊花賞制覇を、その産駒たちが「わずか5世代で3つ戻ってくる孝行息子たち」と評されるように、今回のエネルジコの勝利はドゥラメンテ産駒としての菊花賞3連覇という快挙でもあり、「ラストクロップがクラシック三冠最終レースの有終の美を飾るのは実にドラマチック」と多くの競馬ファンを感動させました。
2着にはエリキングが入り、3着はエキサイトバイオという結果。エリキングと、惜しくも上位入着は逃したもののクラシック三冠皆勤を果たしたジョバンニには、多くのファンから惜しみない拍手が送られました。
レース前には「クラシック三冠最終戦」「全頭無事に走り切ってくれ」といった熱い声援がSNSを賑わせ、競馬ファンが一体となってこの歴史的瞬間に立ち会いました。長距離戦ならではのドラマと、新たな記録が生まれた今年の菊花賞は、長く語り継がれることでしょう。
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