石破総理、新大久保駅事故犠牲者イ・スヒョンさんの墓前に献花 日韓友好の精神を再確認

石破茂総理大臣は先日、韓国を訪問し、2001年に東京・新大久保駅で線路に転落した日本人を救助しようとして尊い命を落とした韓国人留学生イ・スヒョンさんの墓前に献花しました。現職の日本国首相がイ・スヒョンさんの墓地を訪れるのは初めてのことで、その行動は日韓両国で大きな注目を集めています。

2001年1月26日、新大久保駅で泥酔状態の男性が線路に転落。この男性を救助しようとしたイ・スヒョンさんと、同じく救助に駆けつけた日本人カメラマンの関根史郎さんが、進入してきた電車にはねられ亡くなりました。この悲劇は、両国の国民に深い悲しみと感動を与え、国境を越えたヒューマニズムの象徴として記憶されています。

石破総理は、イ・スヒョンさんの母親であるシン・ユンチャンさんの出迎えを受け、献花を行いました。シン・ユンチャンさんは、息子さんの遺志を継ぎ、長年にわたり日韓の架け橋となる活動を続けています。総理の訪問は、故人の勇気ある行動への深い敬意を示すとともに、シン・ユンチャンさんの活動への支持、そして未来志向の日韓関係構築に向けた強いメッセージとなりました。

このニュースはSNS上でも広く拡散され、多くのユーザーから石破総理の行動を称賛する声が上がっています。「イ・スヒョンさんの勇気と献身、お母様の活動にあらためて敬意と感謝を捧げます」「日本の現職首相が墓地を訪れたのは初めてだそうだ。石破総理GJ！」といった肯定的な意見が多数寄せられました。一方で、「共に亡くなった関根史郎さんの墓前にも献花を」と、日本人犠牲者への言及も求める声や、一部には「政治利用だ」とする批判的な意見も見られました。

イ・スヒョンさんの勇気は、安全地帯の楽曲「STEP!」など、様々な形で人々の記憶に刻まれています。今回の石破総理の献花は、両国間の複雑な歴史的背景がある中で、困難な状況下でも助け合う人間の尊厳と、日韓友好の精神を改めて問い直し、未来へつなぐ重要な一歩となることが期待されます。