自民党主要四役が相次ぎ辞意表明、石破総裁に政権運営の重責
自民党の森山裕幹事長は2日、両院議員総会で辞意を表明した。参院選敗北の責任を取る形だが、自身の進退については石破茂総裁(首相)に一任する意向を示した。これに続き、鈴木俊一総務会長、小野寺五典政調会長、木原誠二選対委員長も同様に辞意を表明し、党主要四役が一斉に辞職の意向を示す異例の事態となった。
森山幹事長は辞意表明に際し、「選挙結果の責任を取るべく退任したい」と述べた。しかし、その後の処遇は石破首相に委ねるとし、「次の人が決まるまでは前任者が(務める)のが党のルールだ」とも語った。石破首相は森山氏の労をねぎらい、「その労は余人をもって代えることはできない」と述べ、重く受け止めて判断する考えを示した。
一連の辞意表明について、SNS上では「茶番劇」「プロレス」「事実上の続投ではないか」といった批判的な意見が相次いでいる。「辞意表明だが、総裁に一任というのは、自ら辞める気はないように見える」との声や、「なぜ辞めますと言えないのか」といった疑問も投げかけられている。
今回の事態は、参院選での敗北を受け、党内から執行部への責任を問う声が高まった結果とみられる。特に、小野寺政調会長は辞意表明の理由として「国民の共感が得られなかった」ことを挙げている。これにより、石破政権の運営は一層困難になることが予想され、「石破政権の終焉が始まった」との見方や、「政党体質が古く陳腐化している」との厳しい指摘も出ている。
石破総裁が四役の辞意をどのように判断し、今後の人事をどう組み立てていくのかが焦点となる。9月早々から本格化したこの政局は、今後の自民党、ひいては国政全体に大きな影響を与えることになりそうだ。
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