国内初「エムポックス クレード1b型」感染確認、神戸の20代女性
国内初「エムポックス クレード1b型」感染確認、神戸の20代女性
兵庫県神戸市でこのほど、アフリカ大陸への渡航歴がある20代の女性が「エムポックス」に感染していることが確認されました。この感染例は、国内で初めてとなるウイルス型「クレード1b」であることが判明し、関係機関が注意を呼びかけています。
女性は神戸市内の医療機関を受診し、発熱や湿疹(発疹)といった症状が見られたため検査が行われた結果、エムポックス感染が確認されました。これまでの調査では、濃厚接触者は確認されていないと報じられています。
エムポックス(旧称:サル痘)は、感染した人や動物の皮膚の病変、体液、血液との直接接触、または寝具などの汚染された物品との接触により感染が広がります。また、長時間にわたる飛沫接触によっても感染する可能性が指摘されています。
エムポックスの症状は、多くの場合、2~4週間程度続き、自然に回復するとされていますが、稀に重症化することもあります。これまでに国内で確認されたエムポックス感染者は、今月12日までに計254人に上っていました。
今回確認された「クレード1b」型は、アフリカ地域で主に確認されていた系統であり、国内での感染確認は初めてとなります。このため、海外渡航歴のある人や、感染が疑われる症状がある場合には、速やかに医療機関に「エムポックスの可能性がある」と相談し、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどで覆うといった感染拡大防止策を講じた上で受診することが求められます。
神戸市は現時点では、市中で感染が広がる状況は確認されていないとしていますが、市民に対しては最新の情報に注意し、適切な感染予防策を講じるよう呼びかけています。
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