「レンタル怖い人」がSNSで物議、その実態と法的なグレーゾーン

SNSで急浮上した「レンタル怖い人」サービス

最近、SNSのX(旧Twitter)上で「レンタル怖い人」というワードがトレンド入りし、ユーザー間で活発な議論が交わされています。この異色のサービスは、トラブル解決や交渉の際に、威圧感のある人物を同伴させることで、依頼人を心理的にサポートするというものです。投稿された情報によると、料金は「30分で2万円」とされており、そのユニークなコンセプトと潜在的な需要に注目が集まっています。

多様なニーズに応える「見た目の抑止力」

ユーザーからは、このサービスへの多様な利用シーンが提案されています。賃貸物件の退去交渉や車の購入、賃貸契約といった、専門知識や交渉力が求められる場面での付き添いを求める声が多く、「女だけで車の購入や賃貸の契約ほんと舐められてるなぁて思うことあった。退去の時使いたいなぁ」と、特に女性からの支持も集めています。

さらに、ストーカー被害に悩む人が「彼氏設定」として利用することや、いじめられている学生が「迎えに来てもらう」といった、個人的な安全確保のための活用法も示唆されています。「心強い」と感じるユーザーがいる一方で、「一石二鳥かな」と、自身の「怖さ」を増幅させる目的を冗談交じりに語る投稿も見られます。

法的な懸念と「グレーゾーン」の議論

しかし、この「レンタル怖い人」サービスに対しては、法的な問題や倫理的な懸念も同時に指摘されています。あるユーザーは、「拡声器で『ご近所の皆さん!』と大声で圧をかける行為は、相手を威圧する=脅迫と見なされる可能性あり」とし、刑法222条の脅迫罪に抵触する可能性を指摘しています。

また、「ゴリゴリに腕とか見えるところに入れ墨入ってます、はシンプルにヤクザとかそういうやつだろう」といった声や、「要するにケツモチなので普通にグレーでは?」といった見方も。サービス側は反社会的勢力とのつながりを否定し、「演出用」「威圧感レンタル」として合法的な「見た目の抑止力」であると主張しているものの、「レンタル怖い人とレンタルした人セットでポリスメンにドナドナされそう(無慈悲)」と、逮捕の可能性を指摘する意見も存在します。利用後に依頼人の情報が流出するリスクや、別の「怖い人」とのトラブルに発展する可能性も懸念されており、「一度使ったらその後で何されるか分からない怖さある」という不安の声も聞かれます。

新たなビジネスモデルか、危険な流行か

「レンタルなんもしない人」に代表されるように、「レンタル〇〇な人」という新たなビジネスモデルが注目される中、「レンタル怖い人」は「退職代行くらいそれをビジネスとしてラップした人が天才だと思う」と評価される一方で、その合法性と社会的な受容性については、依然として議論の余地を残しています。トラブル解決の新たな手段としての可能性を秘める一方で、潜在的なリスクや法的な問題をはらむこのサービスが、今後どのように社会に浸透していくのか、その動向が注目されます。

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