大河ドラマ「べらぼう」で「打ちこわし」がトレンドワードに 民衆の不満と「言葉の力」描く
大河ドラマ「べらぼう」で「打ちこわし」がトレンドワードに 民衆の不満と「言葉の力」描く
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の第32回放送が、歴史的事件である「打ちこわし」を巡る緊迫した展開で大きな反響を呼び、SNSのX(旧Twitter)では関連ワードがトレンド入りしました。
天明の飢饉による米不足で民衆の不満が最高潮に達し、大阪で発生した打ちこわしが江戸へと波及する様が描かれています。多くの視聴者は、この時代背景と現代社会が抱える問題との共通点を感じ取り、「没入感が凄い!まるで自分が打ちこわしの市民のひとりかの様に感じる」といった声が上がっています。
主人公・蔦重(横浜流星さん演じる蔦屋重三郎)は、暴力的な行動に走ろうとする民衆に対し、平賀源内の教えを受けた新之助(橋本淳さん)らと共に、「誰一人捕まらない死んだりしない打ちこわし」を提案。言葉や物語の力で世に訴えかける新たな抗議の形を模索する姿が描かれ、「喧嘩で、言葉で打ちこわしをしようっていうのが本当にこのべらぼうの『言葉や物語を適切に使って世界を豊かにする』っていうテーマが凝縮されててマジで泣いた」と感動の声が寄せられています。
劇中では、幕閣の動きも注目の的となっています。一度は失脚したかに見えた田沼意次が静かに復帰する一方で、一橋治済(生田斗真さん)が市中で打ちこわしを扇動する描写に「神出鬼没の一橋治済劇団は何なんです!?」「ここまでやる。町の中で打ちこわしを扇動するために、自分をスペアのスペアとした世の中に復讐するためになんでもやる」と、その冷酷な策謀に驚きと批判の声が集まっています。
歴史を紐解くと、天明7年(1787年)に実際に発生した江戸の打ちこわしは、米や麦、大豆を路上や川にまき散らすものの、盗みはほとんどなく、一種のパフォーマンスや幕府へのデモンストレーションとしての側面が強かったと伝えられています。ドラマでは、蔦重が民衆に幟(のぼり)を提案し、「筆は刀よりも強し」の精神で人々に「我が心のまま」を訴えかけることで、この歴史的背景を現代に問い直すかのような描き方がなされています。
来週の放送では、打ちこわしの中で死者が出ることが予告されており、物語はさらに緊迫した展開を迎えることが予想されます。この混乱の時代に、言葉の力はいかに民衆を動かし、歴史を形作っていくのか。今後の展開に注目が集まります。
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