カムチャッカ地震が問い直す南海トラフ対策:国民は「訓練」と捉え、政治に高まる危機管理への視線

カムチャッカ地震が問い直す南海トラフ対策:国民は「訓練」と捉え、政治に高まる危機管理への視線

カムチャッカ半島沖で発生した地震に伴う津波注意報が、日本列島に改めて防災意識を喚起しています。今回の津波の規模は小さかったものの、多くの市民がこれを来るべき「南海トラフ地震の訓練」と捉え、命を守る行動の重要性を再認識するきっかけとなりました。

「大袈裟」を笑うな、命を守る避難の徹底を

SNS上では、「今回の津波がたいしたことなかったとしても、南海トラフ地震の訓練だと思えばいいので、しっかり避難して下さい」という地震専門家の言葉を引用し、避難の重要性を訴える声が多数見られました。「結果的に小さな災害時、大袈裟に避難した人を笑う奴が大きな災害時、自分も家族も友人も守れず一生後悔するだけ」と、過剰な避難を批判する風潮への警鐘も鳴らされています。東日本大震災の教訓から、「津波は来なかった!それでいいじゃん。文句は言うな。大切な人の命が海に流されずにすんだ」と、避難行動そのものへの価値を認める意見が散見されました。

政治の危機管理体制に疑問の声

一方で、政府や地方自治体の危機管理体制に対する厳しい視線も向けられています。石破首相が「いつ起こるかも知れぬ南海トラフ地震対応の為」に政権続投を主張していたことに対し、今回の津波注意報発令時の対応の遅れや不十分さを指摘する声が上がりました。

特に大阪では、津波注意報が発令されているにもかかわらず、大阪府知事と大阪市長が大阪・夢洲に滞在していたことに対し、「大阪の危機管理体制は不安が残る」「南海トラフ地震が来たら上町台地以西は浸水被害が生じるのに」と、強い批判が集中しました。夢洲の万博会場が南海トラフ地震の津波想定(3.2m)より5m以上かさ上げされており、安全対策が施されているという反論も一部で提示されましたが、トップリーダーの迅速な指揮体制への疑念は払拭しきれていないようです。

「国内で政争してる暇はない。東京一極集中も日本国の持続的維持にとってはリスクとなる」といった、政治全体に対し、防災への集中とリスク分散を求める声も上がっています。

現実的な被害想定と備えの呼びかけ

南海トラフ地震の具体的な被害想定についても改めて言及されており、「電気が使えなくなった中で気温40度はマズイよね。。。何か対策できるかな」と、電力供給停止下の猛暑対策の必要性を指摘する声や、「大きな災害があると、皆で助け合うのが本当にすごいよね。南海トラフ地震の時、相当な被害が予想されてるけどできることをできる範囲でやりたい」と、自助共助の精神を再確認する投稿も見られました。

今回のカムチャッカ半島沖地震は、改めて日本が抱える巨大地震のリスクを浮き彫りにし、個人、地域、そして国の防災意識と危機管理体制のさらなる向上を強く求めるきっかけとなりました。

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