小泉農水相の投稿「言ってないし」がSNSで話題、備蓄米報道巡り

小泉進次郎農林水産相のX（旧Twitter）への短い投稿「言ってないし。」が、SNS上で大きな話題となっている。これは、毎日新聞が報じた「備蓄米をビンテージ表示で」という同農水相の発言に関する記事に対し、それを否定する文脈で投稿されたものだ。小泉氏の公式アカウントからのこの投稿は、瞬く間に拡散した。

この「言ってないし」という短いフレーズに対し、多くのユーザーが反応。「まさかご本人が」「面白い」「流行りそう」といった肯定的な反応から、報道内容や備蓄米政策そのものに関する意見、さらには個人的な「言ってないし」エピソードを投稿する者まで、様々な形でこのフレーズが拡散している。

政治家の公式アカウントが、報道内容を短い口語的なフレーズで直接否定したこと、そしてそのフレーズが持つユーモラスな響きが相まって、SNS上でのミーム化が進んでいる状況だ。「そんなこと言ってないし」「全く問題ないとは言ってないし」など、元の文脈から離れて日常会話やネタとして使用する投稿も多く見られる。

今回の「言ってないし」というトレンドワードの流行は、報道に対する個人の率直な反応が、瞬く間にネット上で広がり、多様な解釈や使用を生む現代SNSの特徴を象徴していると言えるだろう。また、政治家の発言が報道され、それに対する本人からの短い反論がネット上で独自の広がりを見せるという、情報伝達の新たな一面を示唆している。