イスラエル、イランの「停戦違反」主張し反撃指示 イランは否定、情勢緊迫
イスラエル軍は24日、イランが停戦協定に違反し、イスラエルに向けてミサイルを発射したと発表し、イランに対する反撃・攻撃を軍に指示したことを明らかにしました。一方で、イラン側はミサイル発射や停戦違反を否定しており、双方の主張が対立し、緊迫した情勢となっています。
イスラエル軍参謀総長のエヤル・ザミール少将は、現状を評価した結果、「イラン政権による重大な停戦違反」があったとして、「武力で攻撃する」と表明しました。また、イスラエルのカッツ国防相は、「停戦違反には強硬に対応するという政府の方針に従い、軍に対し、イラン政府の体制資産とテロインフラを標的にした高強度の作戦を続行するよう指示した」と述べています。報道によると、イランが停戦発効後の24日にイスラエル北部へミサイルを発射したとしており、イスラエル側はこれを迎撃したものの、停戦違反にあたると主張しています。
これに対し、イランの国営メディアは、停戦に反してミサイルを発射していないと反論しており、情報の錯綜が見られます。
今回の事態は、トランプ大統領がイスラエルとイランの「完全な停戦合意」あるいは「停戦発効」を投稿・発表した直後に発生しました。イスラエル国内からは、与党・野党双方の議員から「テヘランは震えるだろう」「全力」攻撃といった、イランへの激しい報復を求める声が高まっています。
停戦合意が発表されたばかりの中でのイスラエルによる停戦違反の主張と攻撃指示は、今後の中東情勢の不透明さを一層高めており、事態の泥沼化や、市場への影響も懸念されています。
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