プラットフォームでAI同人作品の「隔離」進む、大量出品で手書き埋没に懸念 SNSで議論白熱
デジタル同人作品の販売プラットフォームであるFANZAが、AI生成された同人作品を専用カテゴリに隔離する措置を取ったことが、SNS上で大きな話題となっています。先行して同様の対応を行っていたDLsiteの事例も引き合いに出され、AI同人作品のあり方やクリエイターエコノミーの未来を巡る議論が活発化しています。
今回のFANZAの対応について、SNS上では「大量のAI作品によって手書きの同人作品が埋もれてしまうため」との理由が広く共有されています。これに対し、多くのユーザーからは「当然の処置」「棲み分けができて良い」といった賛成意見があがっています。「見たい人はAIを見ればいいし、見たくない人は見なくて済む」と、カテゴリ分けによる利便性を評価する声も聞かれます。
一方、AI同人作品の販売者側からは、カテゴリ分けによって売上が大幅に減少することへの懸念や反対意見も表明されています。これに対し、手書き同人作家や他のユーザーからは「AI同人は本来そこまで価値が高くない」「模造品に高値は付けない」「著作権法上の問題がある」「有料で販売するのは詐欺に近い」といった厳しい意見が寄せられています。また、「AI同人は一枚絵や即席のエロ演出に特化しており、漫画としての構成力やキャラクターの息遣いが欠けている」「細かい部分が雑で、手書き同人のエロさを理解していないと感じる」など、AI作品の品質や表現力に対する疑問の声も多く見られます。
さらに、「AI同人が手書き同人を駆逐し、手書きがいずれ無くなる」といったAI同人側の主張に対して、「手で描きたいという欲求は根源的」「手書きの功績があってこそのAI」「学習元である手書きが消えたらAI側も困るのでは」といった反論が出ています。
今回の動きは、AI生成技術の進化が同人市場にもたらす影響を改めて浮き彫りにしました。大量生産可能なAI作品が市場に溢れることで、手書き作品が埋もれることへの懸念や、AI作品の価値、著作権、倫理といった多角的な論点が絡み合い、SNS上での議論は今後も続く見込みです。
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