米史上最大規模の医療詐欺摘発、324人を起訴 - 2兆円超の不正請求に関与、医療専門家も多数逮捕

【ワシントンD.C. 2025年7月1日】米国司法省は本日、全米規模で展開された大規模な医療詐欺摘発作戦の結果を発表し、合計324人の被告を刑事告訴したと明らかにした。この摘発は、メディケア、メディケイド、その他の公的医療プログラムに対して約146億ドル(日本円で2兆円超)に上る虚偽請求に関与したとされる、米国史上最大規模の医療詐欺事件となる。

司法省の発表によると、告訴された324人の被告には、医師、看護師、薬剤師などの医療専門家96名が含まれている。この大規模な作戦は、全米50の連邦管区と12の州司法長官事務所が連携し、連邦捜査局(FBI)や麻薬取締局(DEA)、米国保健福祉省監察総監室(HHS-OIG)などと協力して実施された。

摘発された詐欺計画は多岐にわたり、不必要な医療サービスの請求、虚偽の診断、高額な医療機器の不正請求などが含まれる。また、一部の報告では「コロナワクチン詐欺」に関連する不正も含まれていると指摘されている。さらに、薬物中毒者や売人に不法に薬物を流通させ、米国内の深刻なオピオイド危機を助長していた薬局ネットワークも今回の摘発作戦の一環として解体されたという。

司法省幹部は、「今回の大規模な作戦は、米国の医療制度における腐敗との戦いにおける新時代の始まりを示すものである」と述べ、納税者と患者を詐欺から守るための継続的な取り組みを強調した。今回の摘発は、医療分野における不正行為に対する連邦政府の断固たる姿勢を示すものとして注目されている。

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