アドベンチャーワールドのパンダ4頭、中国への返還決定で衝撃走る

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されているジャイアントパンダ4頭（良浜、結浜、彩浜、楓浜）が、6月末頃に中国へ返還されることが発表され、大きな衝撃が走っている。この発表を受け、SNS上では悲しみの声や、返還理由への疑問、アドベンチャーワールドの今後の経営への懸念などが広がっている。

発表後、TwitterなどのSNSでは「ショックすぎる」「悲しすぎる」といった悲痛な声が多数投稿された。アドベンチャーワールドのパンダは、広い飼育環境で活発に動き回る様子が人気を集めており、多くの観光客を呼び込んでいた。返還決定に、多くのファンが落胆している様子がうかがえる。

白浜町長は「大変驚いた」とコメントしており、地元経済への影響も懸念されている。アドベンチャーワールドはパンダの繁殖にも成功しており、その技術が中国に持ち帰られることへの懸念を示す声もある一方、「中国への高額なレンタル料を払う必要がなくなる」と、肯定的な意見もみられる。 返還の理由は、若い3頭の将来の繁殖を考慮し、高齢の良浜については今後の医療体制を考慮したためとされている。

今回の返還により、国内でジャイアントパンダが見られるのは、東京の上野動物園のみとなる。アドベンチャーワールドは、パンダ以外の動物も多く飼育されており、観光施設としての魅力は残るものの、パンダが大きな観光資源であったことは否めない。 今後のアドベンチャーワールドの経営戦略、そしてパンダの新たな生活への注目が集まっている。

また、返還決定の背景には、日中関係や政治的な要素も絡んでいる可能性が指摘されている。 一部の投稿では、中国への技術流出への懸念や、政治的思惑による返還への批判的な意見も見受けられる。