生成AI悪用、楽天モバイル不正契約事件:中高生3人逮捕

警視庁は2月26日、楽天モバイルの通信回線を不正に契約し、転売したとして、14~16歳の中高生3人を逮捕したと発表した。3人は、生成AI「ChatGPT」などを活用し、自作プログラムで楽天モバイルのシステムに不正アクセスし、1000件以上の回線を契約した疑いが持たれている。

報道によると、3人はSNSで購入した20億件超のIDとパスワードのセットを用い、自動でログインを試みるプログラムを作成。ChatGPTは作業の効率化と処理速度の向上を目的に使用されたという。不正に取得した回線を転売し、約750万円の利益を得ていたとみられている。逮捕された3人のうち、高校生1名は退学、中学生2名は高校入学取り消しとなる可能性が高いと報じられている。

この事件は、生成AIの悪用による新たな犯罪手法として注目を集めている。警視庁は、3人の逮捕者以外に関係者などがいないか捜査を継続している。また、楽天モバイルのセキュリティ対策についても、改めて見直される必要があるだろう。

SNS上では、中高生の高いIT技術力への驚きや、その才能を正当な方向へ導くべきだという意見、一方で少年法のあり方や楽天モバイルのセキュリティの脆弱性について議論されている。中には、逮捕された中高生を国家機関が雇用すべきだとする声も見られた。しかし、犯罪行為であることには変わりなく、適切な処罰と更生への支援が求められる。

この事件は、生成AIの急速な発展に伴い、その悪用リスクが現実のものとなったことを示す事例と言える。今後のAI技術開発と並行して、適切な法的・倫理的な枠組みの構築、そして、若年層へのITリテラシー教育の強化が急務となっている。

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