食用コオロギブームの終焉? 徳島のコオロギ加工会社「グリラス」が自己破産申請
食用コオロギを扱う徳島市の企業「グリラス」が、自己破産を申請したことが明らかになった。負債額は約1億5000万円にのぼるという。このニュースは、SNS上で大きな話題となり、食用コオロギに対する消費者の忌避感や、ブームの終焉を示唆するものとして広く受け止められている。
グリラス社は、コオロギの乾燥粉末を使った菓子やパン、調味料などを製造販売していた。2022年には徳島県内の高校で、同社のコオロギ粉末入り給食が提供されたが、このことがインターネット上で批判を浴び、風評被害につながったと見られている。その後、同社には苦情が殺到、消費者の忌避感が事業に大きな打撃を与えたと推測されている。
多くのSNSユーザーは、食用コオロギの需要の低さを指摘。「食糧危機対策」といった当初の期待とは裏腹に、市場に受け入れられなかったという意見が多数を占める。中には、コオロギ製品の味や食感を批判する声や、SDGsなどの名目で押し付けられたと感じるという声も見られた。一方、コオロギ食そのものには否定的な意見はないものの、ビジネスモデルとして成立しなかった点に注目する声もあった。消費者の抵抗感に加え、事業戦略やマーケティングにも問題があった可能性が指摘されている。
一部の報道では、ネット上の批判が破産申請に影響を与えたとされているが、消費者の忌避感という根本的な問題を無視することはできない。この事件は、食の未来を担う新たな素材として期待された食用コオロギビジネスの現状と課題を浮き彫りにしたと言えるだろう。今後、食用コオロギの市場がどのように展開していくのか、注目が集まっている。
また、一部のユーザーからは、補助金不正や事業の不透明さについても疑問の声が上がっており、今後の調査が必要となるだろう。
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