船井電機、破産手続きへ - 負債461億円、液晶テレビ製造で不振
大阪に本社を置く船井電機が、2024年10月24日に東京地方裁判所から破産手続き開始決定を受けました。負債総額は約461億円とされています。船井電機は「FUNAI」ブランドで知られる液晶テレビなどの製造・販売を行っていましたが、近年は経営不振に陥っていました。
船井電機は、1951年に創業し、当初はミシンなどを製造していました。その後、1961年にテレビの製造販売を開始し、一時は家電業界で大きな存在感を誇っていました。しかし、近年は、中国メーカーの台頭や、スマートフォンなどの普及によるテレビ市場の縮小により、業績が悪化していました。また、2021年には脱毛サロン「ミュゼプラチナム」の運営会社を買収しましたが、こちらも広告代金未払いなどで信用不安が生じていました。
船井電機の破産は、日本の家電業界の衰退を象徴する出来事として、注目を集めています。また、同社の破産は、M&Aによる経営再建の難しさも示唆していると言えるでしょう。
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