新垣邦男氏、社民党離党へ 唯一の衆院議員失い党の存立危機
社民党の副党首で、同党唯一の衆議院議員である新垣邦男氏(沖縄2区選出)が、社民党を離党する意向を固めたことが2日、明らかになった。複数の関係筋が伝えており、新垣氏は10月31日に離党届を郵送したものの、党側には受理されていない模様。新垣氏は2日午後にも会見を開き、正式に離党を表明するとみられる。 新垣氏は2021年の衆院選で沖縄2区から立候補し初当選。現在2期目を務める。党内では副党首を務めるなど要職にあり、衆院における党の顔として活動してきた。 今回の離党の背景には、党勢拡大への限界、福島瑞穂党首の指導力に対する不満、党内人事への異論など、社民党の現状に対する強い危機感が指摘されている。特に、新垣氏が小選挙区で直接有権者から選ばれた唯一の衆院議員であることに対し、比例代表選出の他の議員との間に認識の隔たりがあったとの見方もある。 新垣氏の離党が現実となれば、社民党は衆議院から議席を失うことになり、国政政党としての影響力は事実上ゼロとなる。かつては土井たか子氏を擁し、政権の一角を担う存在だった同党だが、近年は党勢が低迷し、今回の事態は党の存続をも揺るがしかねない重大な局面として注目される。 社民党は前回の参院選で得票率2%を辛うじて満たし政党要件を維持しているが、衆院からの議席喪失は、今後の政党運営に大きな打撃を与えることは避けられない。沖縄の反基地勢力への影響も懸念されており、今後の新垣氏の動向と社民党の対応が注目される。