SNS発「寄付の連鎖」がん研究支援に広がる共感
SNS上において、「寄付した」という投稿が相次ぎ、特にがん研究機関への支援が大きな波となっている。これは、とあるTwitterユーザーの訃報がきっかけで、「香典代わり」として多くの人々が医療分野への寄付に踏み切ったことに端を発している。
「国葬の流れに乗っかって私もガン研究センターに香典代わりに寄付したぜ。成仏してクレメンス」、「妻がお世話になったがんセンター。お世話になった先生の名前を添えて寄付したよ。成仏してクレメンス。癌を駆逐してクレメンス。」といった声が多数寄せられ、故人への追悼の意と共に、がん医療の未来への願いが込められている。また、「みんなたち節税の為に寄付したわけじゃないでしようよ野暮天さんめ。」という投稿も見られ、純粋な支援の気持ちが強調されている。
寄付の形態も多様だ。「dポイント活用できると聞いて寄付した。」、「Vポイントがあったからこっちにも寄付した。少額だけど何かの役に立てば嬉しいな」といった声に見られるように、手持ちのポイントを充てることで、気軽に社会貢献に参加できる環境が整っていることも、このムーブメントを加速させる要因となっている。実際、「私が今日がんセンターに寄付した時にはまだ受け付け番号、10000には届いて無かったのよね…超えててにっこり😊」、「ちなみにさっき寄付したとき番号が11219くらいだった」といった投稿からは、多くの人々が連日寄付を行っている状況がうかがえる。
寄付を行う動機は、個人の経験に根差しているケースも少なくない。「母も、姉も、友人もがんで死んでるンゴ」と、がんによる身近な人の死が行動のきっかけとなったと語るユーザーもいれば、「昨年叔母を癌で亡くしたのもあって。微力ながら自分にもできることがあった!」と、悲しみを乗り越え支援に繋げた人もいる。「闘病してる方、携わる方の助けに少しでもなりますように」と、現在の患者や医療従事者への思いやりも深く感じられる。
この現象について、「仮に3000人がそれぞれ1000円寄付したとしたら、もう三百万円か。インターネットの理想を体現している。」というコメントも寄せられており、インターネットを通じた共感と行動の連鎖が、具体的な社会貢献へと繋がる可能性を示している。「ネットもまだ捨てたもんじゃねえんだなって思った」という声は、オンラインコミュニティが持つポジティブな側面を再認識させるものだ。
がん研究以外にも、政治献金や災害支援(「外国の災害で(ポイントで)寄付した分ももしかして控除受けられたのかな?」)、地域イベント支援(「次の週末は防府で花火大会 今年こそは!とウキウキして寄付したのに、今年も仕事になってしまい参加できず・・・」)など、多岐にわたる寄付活動が報告されており、個人の善意が様々な形で社会に還元されている。
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